2019-20 JCX#05(UCI-C1) Rapha スーパークロス野辺山 : Race Report

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Photo : Itaru Mitsui

幕張クロスで肋骨を痛めてから2週間外ライドを我慢して、JCX第3、第4戦の参加も見送ったため、当初参加を予定していなかったJCX第5戦「UCI C1 Rapha Super Cross Nobeyama」のエントリーを決めた。怪我から3週間後なので微妙な期間なものの、回復を信じてこの期間は睡眠による自然治癒力にも注視してみた。ちなみにこの本はオススメです。

コースマップからここ数年使用している溝越えジャンプが今回も含まれるようなので、有休を取得した前日に痛みの確認を含めてどれくらいなら跳べるかを確認した。まだ前輪を上げる動作ではかなり痛みがでるみたい。。

前日の練習

野辺山にはここ何年も仕事でブース出展をしていたが、今年は無しのためレース当日の4時起きで朝移動で現地に入る。

Photo : Kenta Sawano

コースは前日降った雨の影響で、主催者が求めているマッドコンディションに。ここ野辺山の泥は、濡れ具合、乾き具合、掘られ具合でレース中でも様々変貌する。 15時過ぎにスタートするMEの場合、朝の試走は意味がないと言われることがあるが、単純にコースを覚えることに加えて、コースがどのように変化していくかも予想してタイヤと空気圧、ハンドル角度などを重点的に確認した。

泥の試走は、その後の洗車とメンテナンスが億劫であまり乗り気じゃない場合もあるが、メカサポートをしてくれる橋本さんが洗車機と水を持参してきてくれているので、試走に集中することができた。

IRC SERAC CX チューブレスシリーズを使う自分としては、セミマッド~マッド区間が多くなるレースでは贅沢を言うとSERAC CXとSERAC CX MUDの中間タイヤを欲しがることがある。
これは、グリップ、泥はけ、転がり抵抗の中で、貧脚な自分にはMUDだと走行抵抗が少し気になるからだ。そのため、オールラウンド性能に優れるSERAC CXの2列目ブロックをカットした「泥はけ」性能を高めたものを用意してテストした。

結論、朝の試走の路面上状況であればリアタイヤはこれを使いたいと思える泥はけ性能だったが、レースではMEまでに路面がだいぶ乾いてきたため、前後ともノーマルのSERAX CXを使った。

レースの目標は15位以内。
UCIクラス1なので外国人選手の参加もあり、シクロクロスのステータス的レース、更に二週間後の全日本選手権を占うレースでもあるため国内トップ選手も全員集合しているため、UCIポイント圏内=15位は自分の能力では簡単ではなく、むしろ高い目標だ。

特にここ野辺山は高低差があり、スピード、パワー、テクニック、泥のこなし方、集団での位置取り、全てをハイレベルで要求される。さらに標高1350mの高地で行われるため、今まで20位以内を経験したことがない苦手なレース。

Photo : Kei Tsuji

今年はゼッケン15番で野辺山では初のスタートグリッド二列目に。最右端の竹之内選手の後ろに陣取る。ホイッスルの音に合わせて反応は良かったがペダルキャッチをミスしてしまい、短い直線で埋もれてインフィールドへ。コース最高地点へ向かう舗装&ジープロードで呼吸が苦しく身体が反応しない。ごぼう抜きされて、最高地点の溝越えジャンプでは25番手。

Photo : Itaru Mitsui
Photo : Takashi Saito

その後のピット手前の泥スラロームセクションは試走で上手く乗れていたので、ここで息を整えてバギーエリアで巻き返したいが当然前が詰まるため皆押しになる。焦ってもしょうがないところは無駄な消耗を抑えて、バギーエリアとメインの芝エリアで抜けるタイミングで順位を上げていく。

Photo : Takashi Saito

やはりここ野辺山では高地の影響か、普段180台で鼓動する心拍が全体的に低い中でも息苦しい。その中でどのようにベストパフォーマンスを出せるかを考えながら一周目を20~22位で終えた。

Photo : Takashi Saito

今年は順位を狙うレースではスタート直後に無理をしすぎないようにしているものの、想定していた位置よりも後ろでの展開には若干焦りもあった。

Photo : Takashi Saito

そんな中、苦手な簡易舗装の上りでわりと上手く踏めているのは好材料だった。プラスしてピット前の泥区間、バギー区間も集中して走れていたが、後半のキャンプ場区間は毎周回どこを走ったらいいか難しく、さらに重馬場なため、気を抜くとタイムロスが大きいセクションだった。

Photo : Itaru Mitsui

中盤以降、芝のメインエリアは路面が掘れてきた影響で急に滑りやすくなり、課題の中盤以降疲れたタイミングでのミスを連発してしまう。

Photo : Takashi Saito

一時16位まで上がり、目標のUCIポイント圏内=15位まであとわずかではあったが、フィジカルとメンタルを維持することができず、残り2周で順位を落とし、最終的には18位でゴールとなった。

Photo : Itaru Mitsui

結果は目標達成はならず、内容の反省点も多いものの、例年の野辺山と比較して自分のフィジカルが上がっていることが確認できた点。そして、UCI(その前も含めて)スーパークロス野辺山で初めて10番台でゴールできたのは、成長を確認できた点としてプラスとしてとらえたい。


暖かいと言われた今年の野辺山だが、寒がりな自分には十分寒く、今年もChampionsystem の裏起毛スキンスーツに助けられた。もちろん、ホットオイルを全身に塗りたくって、さらに手足先にはホッカイロを装着して万全の体制で挑んだのでした。

会場でのたくさんのご声援、Pitサポートいただいた橋本さん、楽しいレースを運営いただいた関係者の皆様、ありがとうございました。

Photo : Tanne Momiko

全日本選手権まであと2週間。前週末12/1(日)にはJCXレースがないため、東海シクロクロス第2戦「IRCカップ」でしっかり一時間追い込み、フィジカルを高めて愛媛県内子に備えたい。

【リザルト】 男子エリート(3.0km×9周回=27.0km)
1. エミル・ヘケレ (ZEKOF TEAM)       1:02:21
2. 前田 公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)  +0:23
3. 村上 光太郎(松山大学) +0:26
18. 斎藤 朋寛(RIDELIFE GIANT)                   +5:56”

【使用機材】
Bike : GIANT TCX ADVANCED PRO (S-size)
Wheel : GIANT CXR 0 Tubeless Ready
Compo : SHIMANO R785 & DuraAce Di2
Gear 40T x 11-28T
Tire 1st Bike : IRC SERAC CX 1.47 bar (F & R)
RaceKit : Champion System シクロクロススキンスーツ

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